「青菜に塩(あおなにしお)」という言葉、耳にしたことはありますか?
なんとなく「元気がない様子」を表す言葉かな? と想像はつくかもしれませんが、正確な意味や使い方、由来まで知っている方は少ないかもしれません。
この記事では、「青菜に塩」の意味、語源、具体的な使い方や例文、さらには類義語や対義語、英語表現まで、分かりやすく徹底解説します!
これを読めば、あなたも「青菜に塩」マスターになれるはずです。

【北澤篤史先生】
ことわざ・漢字熟語の専門家、ことわざ学会理事。著書に『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(いずれも講談社)がある。
「青菜に塩」のポイントまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 意味 | 元気をなくして、しょんぼりとうなだれている様子。 |
| 由来 | 青菜に塩をかけると、しんなり萎れてしまう様子に由来。 |
| 使い方 | 失敗・叱責・落胆・失恋などで、元気をなくした状態に使う。 |
| 例文 | 「テストで悪い点を取った弟は、母親に叱られてすっかり青菜に塩だ。」 |
| 類義語 | 意気消沈、悄然、しょげる、力なく、しゅんとする |
| 対義語 | 意気揚々、元気溌剌、水を得た魚、勢いがある |
| 英語表現 | look downcast / be crestfallen / be disheartened / be dispirited |
「青菜に塩」の基本的な意味
「青菜に塩(あおなにしお)」とは、元気をなくして、しょんぼりとうなだれている様子を表すことわざです。
まるで、採れたての新鮮でシャキシャキしていた青菜(ほうれん草や小松菜など)に塩を振りかけると、水分が抜けてしんなりと萎れてしまうように、人が急に元気を失い、しょげている様子を例えています。
勢いを失い、がっかりしたり、悲しんだりして、肩を落としているような状態をイメージすると分かりやすいでしょう。
「青菜に塩」の由来・語源
青菜に塩の由来は、その表現の通り、青菜に塩をかけた時の様子から来ています。
昔の人々は、塩漬けを作る際などに、青菜に塩を振ると水分が出てしんなりする様子を日常的に見ていました。
その様子が、何か失敗したり、叱られたりして、急に元気をなくし、しょんぼりしてしまう人間の姿とよく似ていることから、比喩表現として使われるようになったと考えられています。
明確な出典は特定されていませんが、江戸時代の文献などにも見られる表現であり、古くから使われてきたことわざであることが分かります。
「青菜に塩」の使い方と例文
「青菜に塩」は、具体的にどのような状況で使われるのでしょうか?
日常会話や文章での使い方を例文とともに見ていきましょう。
使う場面
- 失敗したり、叱られたりして落ち込んでいる時
- 期待が外れてがっかりしている時
- 失恋したり、悲しい出来事があったりした時
- 競争に負けたり、目標を達成できなかったりした時
例文
- テストで悪い点を取った弟は、母親に叱られてすっかり青菜に塩だ。(テストの結果が悪く、さらに母親に叱られたことで、元気をなくししょんぼりしている様子)
- 楽しみにしていた遠足が雨で中止になり、子供たちは青菜に塩といった様子で肩を落としていた。(遠足が中止になってがっかりしている様子)
- プレゼンテーションで大失敗した彼は、会議の後、青菜に塩の状態で自席に戻ってきた。(仕事の失敗で意気消沈している様子)
- 試合に負けた選手たちは、青菜に塩でロッカールームに引き上げていった。(敗北の悔しさから元気をなくした様子)
このように、「青菜に塩」は、原因は様々ですが、急に元気をなくし、しょんぼりしている様子を表現したい時に幅広く使うことができます。
「青菜に塩」の類義語
「青菜に塩」と同じように、元気をなくしたり、しょんぼりしたりする様子を表す言葉は他にもあります。
ニュアンスの違いも意識しながら、いくつか見てみましょう。
- 意気消沈(いきしょうちん): 元気がなくなり、しょげかえること。やや硬い表現。
- 悄然(しょうぜん): 元気がなく、うちしおれているさま。「悄然と立ち去る」など。やや硬い表現。
- しょげる: 元気をなくし、しゅんとなること。日常的な表現。
- 力なく(ちからなく): 元気や勢いがない様子。「力なく微笑む」など。
- しゅんとする: 元気がなくなる様子。子供が叱られた時などに使われる。
「青菜に塩」の対義語
反対に、元気いっぱいな様子や、勢いがある様子を表す言葉にはどのようなものがあるでしょうか?
- 意気揚々(いきようよう): 得意げで威勢の良いさま。「意気揚々と引き上げる」など。
- 元気溌剌(げんきはつらつ): 生き生きとして元気なさま。
- 水を得た魚(みずをえたうお): 自分に合った環境や場を得て、生き生きとした様子。
- 勢いがある(いきおいがある): 力強く進む様子。活気がある状態。
「青菜に塩」の英語表現
「青菜に塩」を英語で表現する場合、直訳ではなく、「元気をなくしている」「しょんぼりしている」状態を示す表現を使うのが一般的です。
- look downcast: うつむいて元気がない様子
Example: He looked downcast after hearing the bad news. - be crestfallen: がっかりしてしょげている様子
Example: She was crestfallen when she didn’t get the job. - be disheartened / be dispirited: 落胆している、がっかりしている様子
Example: The team was dispirited after losing the game.
まとめ
今回は、ことわざ「青菜に塩」について、その意味、由来、使い方、類義語、対義語、英語表現などを詳しく解説しました。
- 意味: 元気をなくして、しょんぼりとうなだれている様子。
- 由来: 青菜に塩をかけるとしんなりする様子から。
- 使い方: 失敗したり、叱られたり、がっかりしたりして落ち込んでいる様子を表す時に使う。
誰かが「青菜に塩」状態になっているのを見かけたら、そっと励ましてあげられると良いですね。
また、自分がそんな状態になってしまうこともあるかもしれませんが、そんな時こそ、このことわざを思い出して、少し客観的に自分の状況を見てみるのも良いかもしれません。
ぜひ、日常会話や文章の中で「青菜に塩」を使ってみてくださいね。











コメントを残す